今日の反核反戦展2017

特別展示 境界族『滲む、溶ける、混ざり合う。』

2017年11月23日(木祝)~2018年1月13日(土)

9:3016:30(月曜/年末年始12月29日~1月3日休館)

原爆の図丸木美術館2F ギャラリーにて開催

 

主 催:原爆の図丸木美術館、今日の反核反戦展2017実行委員会

この展示は丸木美術館で行われる「今日の反核反戦展2017」と同時開催される朝鮮学校美術部中高生の企画展です。

この展示には東京、神奈川、京都、広島の美術部学生たちが参加しています。

特別展示- 境界族『滲む、溶ける、混ざり合う。』は自分たちのアイデンティティーを境界に立つものと捉え、世界を様々な形で隔てる壁を融かすという主旨です。

在日として、アーティストとして、今この時、「原爆の図」がある丸木美術館で展示する意味を表現に込めて皆さんに伝えられる展示を目指しました。

 

 

 

   1123日(木祝) オープニング・イベント

始まりの挨拶の後、乾杯の音頭を東京朝鮮中高級学校の美術部部長である琴善鈞が行った。オープニングイベントの始まりは東京朝鮮中高級学校の中級部舞踊部が華々しく飾る事になった。

その後、パフォーマンス 「境界族」が行われた。

感想

…今回の朝鮮学校のパフォーマンス「境界族」は、我々が見ている日常と、在日朝鮮人としての彼らの日常との間に引かれた「見えない線」を炙り出すものであった。まずは生徒数人が会場の床のひび割れを脚でなぞりながら、お互いが見えている分かりやすい線を提示する。その足でなぞるという行為を観客にも促しつつ、生徒たちはお互いにインタビュー形式で自分にとっての「境界」とは何かを言葉にしていく。その動きが徐々に連鎖し、初めは見えていなかった線が観客の前に現出し、その線が「境界線」であったと知る。この境界とは38度線でもあり互いをけん制しあい、一触即発状態の朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国の間に引かれた線でもある。そして彼ら彼女らに対する許されざるヘイトスピーチを垂れ流す日本人の前に突きつけられた線である。それら全ての境界に属するものであると定義する生徒たちに対し我々は何ができるであろうか。歴史を学び、異なる境遇の方々への想像力を絶やさずに生きたいと強く思う。…  反核反戦展参加アーティスト DJ Bothis 

129() 境界族によるパフォーマンス

 

特別講演『朝鮮/ディアスポラのアート、この日本の盲点』を講師のアライ=ヒロユキが行った。

講演後に「境界族」の紹介、朝鮮学校と様々なアートプロジェクトの関わりを2009年に行ったYAKINIKU Artist Action in枝川を例に報告があった。  

 

その後パフォーマンスが行われた。

 

2018113()アーティスト・トーク

『今日の反核反戦展2017』の出展作家が自作について語り、パフォーマンス、弾き語りなども行われた。

  最後、トリとして境界族のアーティストトークが行われた。