第13回東京朝鮮中高級学校美術部展

「常識の囚人(とらわれびと)」

東京芸術劇場アトリエイースト、アトリエウエスト

2021年1月4日(月)~11日(月)10:00~19:00

1月10日(日)13:30~パフォーマンス&アーティストトークを予定

 

世界的に大きな変化が起き、全ての人が共通の経験をしている今、私たちの「日常」とは、

これから訪れる当たり前の日々のたった一コマなのでしょうか。

現状を浮き彫りにし、作家も観覧者もそれぞれがこれからの答えを探す機会になればと思います。


第13回東京朝鮮中高級学校美術部展「常識の囚人(とらわれびと)」は14日(月)16:00に終了しました。一週間で653人が来場しました。

この期間に受付を手伝ってくださった保護者、美術部卒業生には本当に感謝しています。

また、カンパの瓶に入れてくださった方々のお気持ちを大事にし、真摯に表現活動を行っていきたいと思います。


来場者とも会話させていただき、勉強になるものがたくさんありました。

感想を述べられる中で

「常識の囚人」というタイトルに引っ張られてきた。

たまたま通りかかったが題名にインパクトがあったので入ってみた。

「常識」に対しての観点が変わった。

物事についてもう一度考えねばならない。

など、展示コンセプトに関して述べられる方がたくさんいらしたのが印象的でした。

中高生の作品とは思えない内容だという感想もいただき、恐縮しながらも、これからさらに頑張っていきたいと出品者皆感じています。

今回の展示で私たちだけでなく、同年代のすべてが、今の世の中に対して考えていることを代弁しているのだと確信しています。

ある方のツイートの中で

「羨ましいな、泣きそうになる

爆発しそうな切実な気持ちを、表現できず溜め込み溜め込んで自分がおかしくなってしまった

みんな、ごまかしたり自嘲したりしながらしのいでたことを思い出す」とありました。

皆が、表現したがっている、また、表現しないように仕向けられている中で、表現してもいい、という凄く当たり前な事が常識のレベルでは通じなくなっている。

表現するという事はもっと奥深い部分の基本的人権です。

「常識の囚人」展に来て下さった方々が自分が「とらわれびと」だという認識から、何が生まれ表現されていくのか。

私たちも自分を「とらわれびと」だと認識した自身の可能性を表現者として広げていきたいと思います。